マジシャンにありがちな迷言
「このマジック、オリジナルなんだけど。」
と、先に宣言してから見せられるマジックは大抵つまらない。
間違いなく、オリジナルを宣言するほどの価値はない。
「原案の問題点を改良したよ。」
別の致命的な問題点が発生している場合が多い。例えば、「原案者もその問題があったからそうしなかったんだよ。」と突っ込めるような問題点。
もしくは解説を聞かないと原案との違いが分からない。
「東急ハンズにきたらマジックの想像力がかきたてられる。」
と、言いたいだけで、実際に実用に耐え得るマジックを創作できる人は稀。
「ここをこう改良すると不思議さが増すんじゃない?」
これを実行すると、不思議さと引き換えに、観客から見た面白さが半減する。
大抵は不思議さにこだわって、手品の本質を見失っている場合が多い。
「世界中の恵まれない子どもたちをマジックで笑顔にしたい。」
近所の子どもすら笑顔にできないのが現実。そもそも何様?と言う感は否めない。
「日本人はマジックをエンターテイメントとして楽しめない。」
(類語)「日本人はマジックのタネにばかり興味を示す」
こう語る日本のマジシャンは多いけれど、まず海外のどこの国と比べているのか不明。また、そんなことを言いつつも、「では海外のお客さん相手にどれだけのマジックを披露したことあるのか?」と問えば大抵は皆無(あっても少し)。
もう少し言及すれば、エンターテイメントを提供できていないマジシャンほど、このセリフを言いたがる。(自らの腕を顧みず、観客のせいにしたがる)。
‘100630