ハーフダラーか500円硬貨か?
コインマジックに500円硬貨を使うか、ハーフダラーを使うかと言うテーマ。
多くの人の結論は「どちらでも良い」あるいは「使い分けが必要」ではないかと推測する。
しかし、こだわりを持っている人がいてるのも事実。
もちろん、一家言を持つのは構わない。しかし「日本人は、500円硬貨を使うのが良い」あるいは「手品と言えばハーフダラーだ」と、こだわりを考えを押し付けてくるような人がいてるのが面倒でならない。
両者からのたびたび聞かされる言い分は以下の通り。
<絶対500円硬貨派>の言い分
・ハーフダラーは日常感がないから
・普段使い慣れていないコインだと怪しいから
「ハーフダラーに日常感がない」と言う字面だけを捉えれば間違いではない。しかし、手品(マジック)という芸そのものが非日常なもの。そして、その非日常を楽しむのが手品(マジック)です。「日常感がない」の言い分は、全く理由にならない。
また使い慣れている五百円硬貨でも、使い慣れない(使っていない)ハーフダラーでも、手品師(マジシャン)が出した道具は、人によってはどちらでも怪しいと思うだけ。
絶対に500円硬貨しか使わないのは、「ひとりよがり」なマジックをしがちではないかと思う。
・ハーフダラーの方が(大きい分)見た目が良いというけれど、そんなに変わらない。
そんなに変わらなくとも、少しでも変わるのであればやはり見た目の良い方を使った方が良いのは明白。
<絶対ハーフダラー派>の言い分
・見た目がよい。
ちょっとした宴会などの気軽に演じるマジックでは「さぁ、手品をしますよ。」と言う雰囲気よりさらっと演じた方が効果的な場合が多いと思われます。
そういうときにはやはり500円硬貨の方がしっくりくるかと思う。
もちろん、空気感によってはハーフダラーで演じた方が盛り上がる場合もある。しかし、絶対にハーフダラーの方が盛り上がると言うシチュエーションの方が珍しいと個人的には思う。
(キャラクターなどにも依存しますが)
500円玉にこだわる人が「ひとりよがり」なら、ハーフダラーにこだわる人は「空気を読めないタイプ」なのかもしれないですね。
結論は最初に書いてある通り、「どちらでも良い」もしくは「使い分けが必要」。演じる場所や自分のマジシャンとしてのキャラクターなどを鑑みて使い分けるしかない。しかし、それでもその偏った価値観を押し付ける人がいてるのも事実。
‘061130