読後感

こうして社員は、やる気を失っていく/松岡保昌

タイトル:こうして社員は、やる気を失っていく
発売日:2022.5.1
出版社:日本実業出版社
著者:松岡保昌[まつおか やすまさ]

 書いてあることは至極真っ当なことが多い。「うちでもあるある。」的な組織のダメなところや「いてるいてる、こういう上長」的な、ダメな上長の言動などが多く取り上げられている。逆に言うと、以前から言われている様なことが多い。
 自らが若手だったころにいわれて「やる気を削がれた。」ような事象や言葉が多く紹介されているし、「いてたねぇ、こういう奴。そして、今もいてるねぇ、こういう奴。」的な感想を持ちながら読了した(笑)
 それでもこうやって本著を含めて様々なところで、同じようなことが語られるのは、多くの企業・組織で同じようなことが繰り返されていて、それでいて改善されないのだから、どうやっても一定限そういう因子を持った人がいてるし、組織もそういう人を管理職に上げてしまうこともあるんだろう。

 いずれにしても、特に個々人の問題は残念ながら治らないと思う。「自分の経験が正しい。」「自分は間違っていない。」と思い込んでいる人あるいは本著でダメなリーダーとして紹介されている様な人は、この手の著書は読まない。なぜなら、「自分が正しい」のだから他人の意見(著書)など知る必要はないと考えているから。たとえ、何かの機会に読んだとしても「こんなの理想論だ。」と一蹴して終わる。その様な人々をたくさん見て来たし、今も見ている。
 それはそれとして受け止めて、少なくとも自らはその様な上司にならないように気をつけて来たし、これからも気をつけて行こう再確認した次第。
 ただ、「そのような上司になっていないか否か」の評価は自ら行うのではないことも弁えている。

 もっとも、私から言わせると、やる気を削ぐような上長なんて、しょせんその程度なんだから、うまくあしらっとけば良いと思って社会人を生きてき。そして、今もそう思って会社員をしている
 この手の著書を読んで「いるいる、こんな上司、自分の上司も困ったものだ。」「上司にこそ読んでほしい。」と言うような溜飲を下げる若手ではダメだ・・・と思う。
 

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