7つの会議
都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫は、所謂“ぐうたら社員”。課長の坂戸からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果さず、定例の営業会議では傍観しているのみ。ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。 そして、下された異動処分。訴えた当事者は八角だった。そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島が新課長として着任する。成績を上げられずに場違いにすら感じる原島。誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた。
amazon.co.jpより(C)2019映画「七つの会議」製作委員会
漫画チックには面白い。
ただ、サラリーマン的立場から見れば「そんなアホな」的なツッコミどころもちらほらとある。そこを許容できれば面白いと思う。
営業職である限りある程度、数字が達成できないのであればパワハラも甘んじて受け入れれるべきなので仕方ないとして(問題発言だけど)、バリバリにパワハラがまかり通る会社(東京建電)で、ぐうたら社員と呼ばれ・数字も達成できない・会議中は寝るような社員が居座り続けられるのもちょっと無理を感じる。(あるいは作中の過去の秘密を知るために口止めのために雇い続けているという設定なのか?)
そして、オチが甘いと感じた。
(以下、ネタバレ注意)
東京建電(子会社)社長が不正を隠蔽しようとする。調査後に世間へ公表しリコールを発表するとの約束を保護にされた八角係長が親会社(ゼノックス)から出向できている副社長へリークする。
そのリークを受けて、親会社が子会社を問い詰め、八角係長の調査なども含め事件の全貌が明らかになるが、やはり親会社も不正を隠蔽することを決める。
八角係長は世間へ公表することを前提として、子会社の不正をリークしているわけで、この八角の口を封じない限りさらにリークされるに決まっとるだろ。そして、そのまま八角係長がマスコミへリークすることで親会社の隠蔽も明るみになった・・・。というオチ。
見終わった時の感想は、「え?、それ?」だった。途中までいい感じで盛り上がっていただけに落ちの弱さがちょっと・・・。
しかし、エンターテイメントとしては面白かったのでよし。