読後感

Q&A いまさら聞けないテレワークの常識:武田かおり 、中島康之

タイトル:Q&A いまさら聞けないテレワークの常識
初版:2020年10月15日
発行:株式会社日経PB
著者:武田かおり [たけだかおり]、中島康之[なかじまやすゆき]

「在宅で生産性を高く保つためには」といった大きな課題に始まり、 
「労務管理をどうするか」「人事評価を適切に行うためには」
「部署による不平等をどうするか」「手当などが必要か」「サボる社員、連絡の取れなくなる社員をどうするか」
「情報漏洩などのリスクを避けるためには」「新人研修をどうするか」といった所まで、 
企業にとってまだまだ課題は多く残され、現場の管理職や、労務担当を悩ませている。
本書では、10年以上も企業のテレワーク相談を受ける2人の社労士が、
法律に基づく適切な制度策定の方法を示すとともに、         
現場から寄せられる悩みや、各社の失敗事例・成功事例をもとに、実践的な知識を授ける。

hontoより引用(https://honto.jp/netstore/pd-book_30505275.html)

 なんとなーく、テレワークと言っても、自宅に仕事を持って帰って、会社から貸与されたPCで会社にいるときと同じ様に仕事をこなすこと。と捉えて実行していたテレワーク。

 ただ、たしかに労使関係および労使協定や、部下のメンタル的なサポート、外出時のルールや報告など様々な問題がある。

 2020年は「とにかく感染予防」が第一であり、その他のことは後回しにで、対応してきた感がある。

 もろもろ(労使関係、マネージメント、セキュリティなどなど)をしっかりと対応して継続するためのルールづくりや確認が必要だと、改めて再認識させられた。

 本著では全社的な取り組み・問題点にも言及している。例えば、テレワークを導入しやすい部署と、し難い部署における社員からでてくるであろう不満感への問題提起および対応や、製造業(現場工場)での取り組みなど。

 この辺りは、人事担当や労務管理の立場の方にも参考になると思われる。ただ、実際問題として、全社的なルールに則ってテレワークに取り組めているのは、まだまだ一部の大手企業のみの様な気がする。

 だからこそ、中小企業のマネージャーは少なくとも自部門だけでもしっかりと対応できる様に、知識を得ることで最善の策を打っておかないといけないと思う。そう言う意味では多角的に問題提起や提案がなされている本著は参考になったと思う。


Q&Aいまさら聞けないテレワークの常識

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