菊[きく](菊花[きくか])
局方での呼び方は菊花[きくか]。漢方くすりの事典は[きくか][きっか]の併記。
<甘菊[あまぎく]:杭菊:Chrysanthemum morifolium>
杭菊花は清肝明目の作用がありますが、小さい花の菊花(苦いもの)のは野菊花(シマカンギクの花)と言い(後略)
(熊本大学薬学部HPより抜粋)
中国産では山地を冠した名称も多く、安徽省亳県などに産する亳菊花[はくぎくか]は最佳品とされている。このほか、安徽省の貢菊花[こうぎくか]や滁菊花[じょぎくか]、浙江省の抗菊花[こうきくか]などが有名である。
日本ではおもに抗菊花が輸入されている。しかし、日本の市場では、一般に野菊花が菊花として扱われている。(漢方くすりの辞典より抜粋)
<野菊:島寒菊:浜寒菊:油菊:Chrysanthemum indicum L.>
シマカンギク:阿蘇などの日当りの良い道端にあります。日本で生薬の菊花(きくか)を注文するとシマカンギクの頭花が来ます。(熊本大学薬学部HPより抜粋)
日本の市場では、一般に野菊花が菊花として扱われているため、本来の菊花を求める場合には抗菊花と指定する。(中略)。ちなみに野菊花はシマカンギクの花であり(後略)。
シマカンギク:Chrysanthemum indicum L., Dendranthema indicum (L.) Des Moulins。茎ははじめ上に向くが後に横に倒れて上部が立ち、高さ30~80cm。葉身は長さ長さ3~5cmの洋紙質で羽状に中~深裂する。10~12月、頭花はまばらに繖房状に付き、舌状花は黄色(京都府HPより抜粋)
「十日の菊、六日の菖蒲」