日常・日記

腕時計を新調した

20年以上愛用している腕時計

 超氷河期と呼ばれた時代に就職してすぐくらいに買った時計が「OMEGA Constellation」おそらく、OMEGAの中では最安の部類に入る。それでも就職したての頃の薄給の自分にとってはかなり贅沢な買い物だった。
 それから20余年の月日は流れた。毎日着用するものなので、そりゃもう相棒と呼んでいいものとなった。これまで特に故障をすることもなく機嫌よく時を知らせてくれた相棒。年間で数秒から十数秒くらいしか狂わない正確さ。「閏年」まで判別して自動的に日付も合わせてくれる。
 なので、何ら申し分なくて、買い換える(買い足す)つもりは全くないし、これからもこの相棒を見に着け仕事をしていたい。と言う気持ちがあった。

 反して、20年以上前と言えば、当然に自分自身も若かった。数年前から、「そろそろ年相応にもう少し重厚感のある腕時計を身につけた方がいいのではないか?」という考えと気持ちも湧いてきていた。
 ただ、今さらConstellationを着けない生活も考えにくい。さりとて、両腕に腕時計をつけるわけにもいかず(*1)、結局、新規の購入には至らずにいた。


 そして、今回、Constellationの電池交換のためにオメガブティック心斎橋を訪問することとなった。電池交換は1時間ほどで終了。交換代金も5,500円と親切設定。店員さんの対応はエレガント。
(先週からの7日間の中国出張の3日目に電池切れで腕時計が止まってしまった。残りの4日間はめっちゃ不便だった。電池は少なくとも2、3年程度は持つので、出張中に重なるとは不運としか言いようがない。腕時計で時間が確認できないと、ものすごいストレスを感じた。なので、帰国した翌日の5月4日に訪問してすぐに電池交換にきたという流れ。)
 電池交換後の受け取りの時に、腕時計の新調を考えている旨と予算を伝えて色々と紹介をしてもらった。好みの色や形、雰囲気(イメージ)なども追加で伝えて、いくつかを試着をさせてもらう。その中で、徐々に気に入ったものが絞られていった。
 最終的に、候補はConstellationのうちの1つと、SEAMASTERのうちの1つになった。
 いずれにしても、私の甲斐性では衝動買いできるレベルではなく、一旦はカタログもいただいて帰宅することに。
 結局、相談から店舗を出るまでで、1時間以上の時間が経っていた。そんなに時間が経っているとは思えなかったので、よっぽど楽しかったのだと思う。

 それから家で落ち着いて、カタログを見たり、候補の2つに関してはWebサイトでも確認をしたりもしつつ、何よりも大事なこと「不要である理由」を一所懸命に考えてみた。
 高級時計は贅沢品である。そこは間違いない。ただ、高級だから買わないということでもない。単純に基本として1万円を超える物を買う時は、「本当に必要なのか? 本当に欲しいのか? 勢いだけではないのか? 費用対効果は?」などを自分のなかで思考を反芻する。
 ・・・長考の末に「やはり欲しい。買う価値も理由ある。」となった。今のConstellationも気分で付け替えて愛用すれば良い。
 購入はほぼ確定事項として、候補のうちのどちらが「スーツ姿に似合うかどうか」を見て、最終決定とすることとした。色々とご紹介いただいた店員の方が、8日に勤務されていることを確認して仕事帰りに再訪問。

 そして最終的に購入したのがSEAMASTERブティック エディション(39.5mm)。 
 バーガンディの色目も気に入っている。

 ここにきて、本当に満足のいくものが買えたことの喜びを記録としてBlogに残しておこうと思った次第。
 他の店舗の他の店員さんだったら、買い替えはしていなかったかも知れない。貴金属や時計に関して全く以って無知な私に嫌な顔ひとつせず色々と丁寧に解説してくれて、また会話において選ぶ言葉・単語も丁寧なだけではなく、無駄なくそれでいて説明はこちらのニーズに的確に答えてくれた。
 数ある種類の中からチョイスして紹介いただいた時計は見事にどれも的確に私に刺さるものばかりだった。
「なんでこの短い会話の中で、私の好みがわかったの?」となった。相手の仕草や言動などから推し量る能力だと思うが、本物のプロとしての能力を思い知らされた。
 OMEGA SEEMASTERの本モデルに巡り合わせていただいたことに感謝。


メモ

  • 日付変更は、竜頭(リューズ)は一回引き合わせる。(時間注意)
  • 日付の設定は午後9時から翌朝2時まではしない。
     時計内部で、日付変更のギミックが作動中で、上記時間に日付変更の操作をすると故障の原因になりやす。
     もし、上記時間帯で止まっていた場合は、上記時間帯以外に調整し(6時or18時くらい)てから日付を合わせる。
  • 竜頭を二回引くと、秒針が止まり、分針を動かして時間を調整できる。

(*1)先日、左手に腕時計、右手にアップルウォッチを着けて地下鉄の改札を通る男性を見た。確かに改札を出る時には右手にアップルウォッチをつけていた方が便利なので、あくまでもアップルウォッチは腕時計ではなく、メールや天気をチェックしたり、心拍数などを管理するガジェットと捉えればありなのか?

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