読後感

隣はシリアルキラー 

タイトル:隣はシリアルキラー
発売日:2023/04/20
出版社:集英社
著者:中山七里

 テンポよく話が進むのであっという間に読了した。

<以下、ちょっとネタバレな部分もある>

 推理的要素の入る小説なので、直接的にはネタバレ的なことは書かない。しかし、感想であっても、そこからいろんなことが推測できてしまう場合があるので、さっそくだがネタバレの注意喚起を記載。

 冒頭から隣の家の住人に猟奇的な怪しさがあって、それに加えて主人公もちょっとあれ。この手の小説は当然のごとく「最初に出てきた最も怪しい人物は犯人ではない。」のとおり。そして、では誰がシリアルキラーなのか?と考えながら読み進めて、最後の最後に「そう言う意味の隣か!」ってなった。

 ただ、ホラーミステリーに分類されているみたいだけれど、あまりホラー感はなかった様に感じる。最初に主人公が犯人と疑っている隣人と鉢合わせた時の描写が若干ホラーっぽい。しかし、それによってむしろ「こいつは犯人(シリアルキラー)でない。」と言うことを早々に確信させられてしまう。

 あと、犯人の殺害動機がねぇ。もちろん、シリアルキラーと言うことで片付ければ動機なんてどうでも良いのかも知れない。けれど、やっぱりちょっとインパクトにかけたかな?。全体としては、悪くはないだけにそう言うところが気になった。

 

 

 

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