[備忘録][写真]adobe blog:風景写真の勉強
adobe blog:Goto Aki が教える、売れる風景写真を撮る基本より、自分なりの要点を抜粋。
(リンク切れ/https://blogs.adobe.com/japan/serialization/goto-aki-が教える、売れる風景写真を撮る基本/)
#1:光を意識してより質の高い写真を撮る。
風景写真は2種類
情報を伝えるための写真
イメージの写真:素材と言う意識を持って撮影する。
光の認識
順光:被写体の色彩や形がはっきり写る。陰影の少ない平面的な描写になりやすい。
→「情報を伝えるための写真」を撮りたいときに有効な光。
逆光:被写体をシルエットとして描写すると印象的。露出をプラス補正すると被写体の表情が明るく写る。
→感情に訴える写真が撮りやすい。
斜光(サイド光):被写体に陰影がつき、立体的に表現できるという特徴があります。
小物を使う
C-PL(円偏光)フィルター:水面の反射を減らして水中をしっかり描写したり、葉の表面の有害光を除去して植物の色を表現したり、色彩とコントラストを強調する効果がある。
レンズ:逆光に強いコーティングが施されているレンズを使えば、ゴーストやフレアーの発生を減らすことができる。
フード:レンズに入る有害光を減らす。
#2:風景の動きを「シャッター速度」という「時間」をコントロールして、印象的な作品へ。
シャッター速度(高速シャッターとスローシャッターが印象的な写真になりやすい)
高速 : 1/500 秒以上:細かな自然の動きをはっきりと描写したいとき
標準 : 1/30 秒 ~ 1/250秒
スロー : 1/15 秒 ~ 数分:自然の動きをやわらかく幻想的に描写したいときは
小物
三脚、レリーズ(あるいはタイマー)、NDフィルター。
#3:色の重要性
ホワイトバランス
風景撮影においては、光源は太陽(おすすめ)。
→理由:太陽光(晴天)であれば時間帯に合わせた色再現ができるため、撮影地の雰囲気が印象的に伝えやすくなる
彩度調整:黄色、橙色、赤色などの暖色は彩度を上げると色飽和しやすい。(被写体の細部が潰れたり、階調が描写されない傾向になる)
#4:造形=形、線、質感 (重要:絞り値)
(ストックにおける風景写真の場合、明るく描写のはっきりした写真が売れる傾向にある)
解放と絞り
開放:周辺は被写体が歪んだり、色収差が出やすくなる。本当はシャープに描写したいのに周辺がぼやけている場合は絞り数値を確認。
大きな絞り数値:F22、F32などで撮影すると、シャープさが損なわれる現象(回折現象)が発生する。目安としてはF16を最大値として撮影するとよい。
#5:明暗:被写体の暗部(シャドウ部)に注目
写真の中で明るい場所、暗い場所がはっきりするとストックフォトの利用者でもある編集者やデザイナーさんにとってはコピースペースとなり、素材として使いやすい風景写真となる。
特に大事なのは「白飛び」しないこと。撮影時には白飛び厳禁。シャドウ部は現像処理である程度までは明るく戻すことが可能。
#6
カメラポジション(カメラの位置)
ハイポジション:アイレベルより上:奥行きや空間を強調。非日常で新鮮。客観的。状況説明に適する。
アイレベル:目の高さ。:日常的な表現に適する。安心感。安定感。
ローポジション:アイレベルより下。:臨場感の強調。非日常で新鮮。主観的。
アングル(被写体に対するカメラの角度)
ハイアングル:被写体から見て高い角度からの撮影。:俯瞰の角度。チルト機能付の背面モニターを使っての撮影が便利。地面や水面が背景になる。
水平アングル:被写体から見てほぼ水平の角度からの撮影。:被写体と視線の高さが同じ角度。日常感、親近感、安定感があるが、面白みに欠ける。
ローアングル:被写体から見て低い角度からの撮影。:アオリの角度。遠近感を強調することで迫力のある写真が撮りやすい。被写体を上に見上げるため、爽やかさや希望などの前向きな表現にも適している。空が背景になる。